高次脳機能障害って何?

福笑井.JPG外見ではわかりにくい障害です。この障害を多くの方に知ってもらい理解して欲しい。そしてもっともっと社会とつながりたいと思っています。 (高次脳機能障害者と家族の会「福笑井」)

~助成団体からのメッセージ~

皆様こんにちは。 
高次脳機能障害者と家族の会「福笑井」の村下恵美子と申します。 
初めての方も、また今までいろいろな形でご支援をいただいた方にもお願いがありまして、このような文書を書かせていただいております。

今回「福笑井」としては初めて、福井県共同募金会様のお力をお借りしまして、使途選択募金をお願いする事になりました。
この使途選択募金とは、共同募金会の新しい仕組みで、どこに何を支援するのかを明確にみなさんに理解していただき、1月~3月まで募金していただくというものです。


夫は11年前の交通事故で、命は助かりましたが、高次脳機能障害という、それまで聞いた事もなかった後遺症が残りました。
56歳で仕事もできなくなり、今聞いた事もすぐに忘れてしまう、外へ出ても道がわからなくなるなど、事故前はできた事がほとんどできなくなり、人が変わったのかとさえ思うほどでした。
昨日までの生活が一変し、途方にくれた時期もありました。


IMG_1932.JPGそんな時、「福笑井」という家族会に出会い、同じ悩みを持つ仲間と交流を深めるうちに、自分たちのことを受け入れられるようになり元気をとり戻していきました。
人生の途中で事故や病気で脳を損傷した為に、体は回復しても残った障害です。
現役で仕事をバリバリしていた人や、優秀な成績で勉強に励んでいた若者がある日突然、今迄とはちがった人生になってしまった会員ばかりです。


少し変わったところや、出来ない部分もあるけれど、できる事もたくさんあります。
又、当初より数年後、さらに数年後と年単位ではありますが、状態はよくなっていきます。
自分たちも社会復帰したい、何かできることを通して社会の歯車になりたいと強く思っています。
でも、見た目では分かりにくい為、なかなか理解されないのが現状です。
この障害を、もっと多くの皆様に知ってもらい理解してほしいと願っています。
その為にたくさんの人と関わり、社会の中で参加する場を増やしたいと考えています。


当会では、音楽会やダンスや歌などのイベントを開催して相手から見せてもらうという形をとってきましたが、今回初めて、参加して楽しむという和太鼓の体験をしました。
そのことで、自分たちもできるんだ!と、自信を持つ事ができたのは大きな前進だと思います。次は、料理体験やアニマルセラピーなどを計画しています。
色々な行事に参加する事で、出来ることが増えていき、生きがいを持てたり本人の笑顔が多くなっていく事が、家族にとっても最大のよろこびです。

これらの行事の活動費として皆様にご協力いただきたく、募金をお願いする次第です。
募金の主旨をご理解いただき、ぜひ、ご支援いただければと思っております。

                                     
~【福笑井】の由来~
家族会を立ち上げる時に会員の中から名前を募集したところ、いろいろ候補が上がったのですが、
ある方の出された、福井県の会であり、その会で少しでも笑いが出たら嬉しいという思いを込めて
福井という文字の真ん中に「笑」を入れて、「福笑井」に決定しました。
ただ、悲しいことにその会員さんはこの年末に亡くなられました。まだ37歳の若さで奥さんと子供さん
2人を置いて逝かれたので何ともいいがたい思いです。


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高次脳障害者の社会参加の場を増やす事業を応援してください
募金目標額:130,000円

福井県共同募金会では、寄付者の意志が直接、支援団体に届けられるよう、団体を選んで支援できる使途選択募金(ドナーチョイス)を1月から3月まで実施しています。
団体の事業を選んで寄付していただく事で、あなたが応援していただいた分だけ福井が良くなることが実感してもらえます。
募金は、福井県共同募金会まで電話(TEL0776-22-1657)かこちらのフォームよりお申込みをいただければ、専用の郵便振込み用紙をお送りします。

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